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直説法 -「王国行間逐語訳」(新世界訳聖書翻訳委員会,1969年,1985年)を活用する-

- 「王国行間逐語訳」(新世界訳聖書翻訳委員会発行)を活用する -
行間の英語の形から分かるギリシャ語動詞の文法




Ⅰ. 現在時制
(英語では,
現在進行形の形)

時制 人称 行間英文
直説法 現在 能動態 一人称 ( I ) am ing
例えば,ヨハネ14:31の
αγαπω
( we ) areing
例えば,ヨハネ第一3:14の
αγαπωμεν
二人称 ( you ) areing
例えば,ヨハネ21:15,16の
αγαπας
( YOU ) areing
例えば,ペテロ第一1:8の
αγαπατε

: この “αγαπατε”「アガパーテ」
という形の同じ変化形が,
「現在命令法」および,
「現在接続法」の二人称複数
にも用いられているので,
間違えないよう注意が必要。

三人称 ( he ) ising
例えば,ヨハネ第一5:1の
αγαπα
( they ) areing
例えば,ルカ6:32の
αγαπωσιν
受動態 一人称 ( I ) am being + 過去分詞
例えば,コリント第二12:15の
αγαπωμαι
( we ) are being + 過去分詞
例えば,コリント第二1:6の
“παρακαλουμεθα”
二人称 you are being disturbed

新約聖書中一回
ルカ10:41
ギ語“θορυβαζη”)
( YOU ) are being + 過去分詞
例えば,ペテロ第一3:16の
“καταλαλεισθε”
三人称 ( it, he) is being + 過去分詞
例えば,コリント第一15:42-44の
“σπειρεται”
“εγειρεται”
( they ) are being + 過去分詞
例えば,ルカ7:22の
“καθαριζονται”
“εγειρονται”
“ευαγγελιζονται”
中動態 一人称 ( I ) aming
例えば,エフェソス3:13の
“αιτουμαι”
( we ) areing
例えば,エフェソス3:20の
“αιτουμεθα”
二人称 are being named

新約聖書中一回
ローマ2:17
“επονομαζη”)
( YOU ) areing
例えば,ローマ11:24の
“αιτεισθε”
三人称 ( he ) ising
例えば,コリント第二11:14の
“μετασχηματιζεται”
( they ) areing
例えば,マタイ15:9の
“σεβονται”
能動欠落 一人称  
 
二人称  
 
三人称  
 






Ⅱ. 未完了時制
(英語では,
過去進行形の形)

時制 人称 行間英文
直説法 未完了過去 能動態 一人称 ( I ) wasing
例えば,ルカ19:20の
“ειχον”
( we ) wereing
例えば,テサロニケ第一2:8の
“ηυδοκουμεν”
二人称 ( you ) wereing
例えば,ヨハネ21:18の
“εζωννυες”
( YOU ) wereing 
例えば,ヨハネ8:42の
ηγαπατε
三人称 ( he ) wasing
例えば,ヨハネ19:26の
ηγαπα
( they ) wereing
例えば,マルコ9:13の
“ηθελον”
受動態 一人称 I was cut in (on)

新約聖書中一回
ローマ15:22

ギ語“ενεκοπτομην”)
( we ) were being過去分詞
例えば,ガラテア3:23の
“εφρουρουμεθα”
二人称 - なし -
YOU were being led

新約聖書中一回
コリント第一12:2

ギ語“ηγεσθε”)
三人称 ( he ) was being + 過去分詞
例えば,ヘブライ11:5の
“ηυρισκετο”
( they ) were being + 過去分詞
例えば,ルカ9:43の
“εξεπλησσοντο”
中動態 一人称 ( I ) was
例えば,ガラテア1:22の
“ημην”

I was seeing before myself

新約聖書中に一回
使徒2:25

ギ語“Προορωμην”) 
( we ) were
例えば,エフェソス2:3の
“ημεθα”
二人称 ( you ) were

新約聖書中二回
マタイ26:69; マルコ14:67

ギ語“ησθα”)
YOU were putting up with

新約聖書中一回
コリント第二11:1

ギ語“ανειχεσθε”)
三人称 ( he ) wasing
例えば,ルカ3:18の
“ευηγγελιζετο”
( they ) wereing
例えば,使徒12:20の
“ητουντο”
能動欠落 一人称  
 
二人称  
 
三人称  
 



 




Ⅲ. 未来時制
(英語でも,
未来形の形)

 

時制 人称 行間英文
直説法 未来 能動態 一人称 ( I ) shall + 動詞の原形
例えば,ヨハネ14:21の
αγαπησω
( we ) shall + 動詞の原形
例えば,ヤコブ4:15の
“ζησομεν”
二人称 ( you ) shall + 動詞の原形
例えば,マタイ22:37,39
Αγαπησεις

( you ) will + 動詞の原形
例えば,ローマ13:9;
ガラテア5:14
Αγαπησεις

( YOU ) will + 動詞の原形
例えば,ヨハネ8:21の
“ζητησετε”
三人称 ( he ) will + 動詞の原形
例えば,マタイ6:24の
αγαπησει
( they ) will + 動詞の原形
例えば,啓示18:9の
“κλαυσουσιν”
受動態 一人称 ( I ) shall be + 過去分詞
例えば,マタイ9:21の
“σωθησομαι”
( we ) will be + 過去分詞
( we ) shall be + 過去分詞
例えば,ローマ5:9,10の
“σωθησομεθα”
二人称 ( you ) will be + 過去分詞
例えば,ローマ10:9の
“σωθηση”
( YOU ) will be + 過去分詞
例えば,マタイ10:18の
“αχθησεσθε”
三人称 ( he ) will be + 過去分詞
例えば,ヨハネ14:21の
αγαπηθησεται
( they ) will be + 過去分詞
例えば,ペテロ第一3:1
(日本語版新世界訳では,
ペテロ第一3:2)の
“καρδηθησονται”
中動態 一人称 ( I ) shall + 動詞の原形
例えば,ヘブライ10:16の
“διαθησομαι”
( we ) shall + 動詞の原形
例えば,使徒17:32の
“Ακουσομεθα” 
二人称 ( you ) will + 動詞の原形
例えば,ルカ10:28の
“ζηση”
( YOU ) will + 動詞の原形
例えば,ローマ8:13の
“ζησεσθε”
三人称 ( he ) will + 動詞の原形
例えば,ヨハネ11:25の
“ζησεται”
( they ) will + 動詞の原形
例えば,マタイ26:52の
“απολουνται”
能動欠落 一人称  
 
二人称  
 
三人称  
 



 




Ⅳ. 不定過去時制アオリスト
(英語では,
過去形の形)

 

時制 人称 行間英文
直説法 不定過去
(アオリスト)
能動態 一人称 ( I ) + 動詞の過去形
例えば,ヨハネ13:34の
ηγαπησα
( we ) + 動詞の過去形
例えば,コリント第二8:5の
“ηλπισαμεν”
二人称 ( you ) + 動詞の過去形
例えば,ヨハネ17:23の
ηγαπησας
( YOU ) + 動詞の過去形
例えば,ルカ20:5の
“επιστευσατε”
三人称 ( he ) + 動詞の過去形
例えば,ヨハネ13:1の
ηγαπησεν
( they ) + 動詞の過去形
例えば,啓示12:11の
ηγαπησαν
受動態 一人称 ( I ) was + 過去分詞
例えば,テモテ第二4:17の
“ερυσθην”
( we ) were 過去分詞
例えば,ローマ6:3の
“εβαπτισθημεν”
二人称 ( you ) were + 過去分詞
例えば,テモテ第一6:12の
“εκληθης”
( YOU ) were + 過去分詞
例えば,テサロニケ第二2:15の
“εδιδαχθητε”
三人称 ( he ) was + 過去分詞
例えば,コリント第一15:7,8の
“ωφθη”
( they ) were + 過去分詞
例えば,ローマ3:2の
“επιστευθησαν”
中動態 一人称 ( I ) + 動詞の過去形
例えば,ヨハネ9:15の
“ενιψαμην”
( we ) + 動詞の過去形
例えば,コリント第二4:2の
“απειπαμεθα”
二人称 ( you ) + 動詞の過去形
例えば,使徒1:24の
“εξελεξω”
( YOU ) + 動詞の過去形
例えば,ヘブライ6:10の
“ενεδειξασθε”
三人称 ( he ) + 動詞の過去形
例えば,エフェソス1:9の
“προεθετο”
( they ) + 動詞の過去形
例えば,コリント第一10:10の
“απωλοντο”
能動欠落 一人称  
 
二人称  
 
三人称  
 






Ⅴ. 完了時制
(英語では,
現在完了の形)

時制 人称 行間英文
直説法 完了 能動態 一人称 ( I ) have + 過去分詞
例えば,ヨハネ5:42の
“εγνωκα”
( we ) have + 過去分詞
例えば,ヨハネ第一4:10の
ηγαπηκαμεν
二人称 ( you ) have + 過去分詞
例えば,ヨハネ第三1:12の
“οιδας”
( YOU ) have + 過去分詞
例えば,ヨハネ7:28の
“οιδατε”
三人称 ( he ) has + 過去分詞
例えば,ヨハネ第一2:11の
“οιδεν”
( they ) have + 過去分詞
例えば,ヨハネ15:21の
“οιδασιν”
受動態 一人称 ( I ) have been + 過去分詞
例えば,ヨハネ17:10の
“δεδοξασμαι”
( we ) have been + 過去分詞
例えば,ヘブライ6:9の
“πεπεισμεθα”
二人称 ( you ) have been + 過去分詞
例えば,ルカ13:12の
“απολελυσαι”
- なし -
三人称 ( It ) has been + 過去分詞
例えば,マタイ4:4の
“γεγραπται”
( they ) have been + 過去分詞
例えば,使徒21:24の
“κατηχηνται”
中動態 一人称 - なし -
- なし -
二人称 you have called upon

新約聖書中一回
使徒25:12

ギ語“επικεκλησαι”)

- なし -
三人称 ( he ) has + 過去分詞
例えば,ペテロ第一4:1の
“πεπαυται”
- なし -
能動欠落 一人称  
 
二人称  
 
三人称  
 






Ⅵ. 過去完了時制
(英語でも,
過去完了の形)

時制 人称 行間英文
直説法 過去完了 能動態 一人称 ( I ) had + 過去分詞
例えば,使徒23:5の
“ηδειν”
- なし -
二人称 ( you ) had + 過去分詞
例えば,ヨハネ4:10の
“ηδεις”
( YOU ) had + 過去分詞
例えば,ヨハネ8:19の
“ηδειτε”
三人称 ( he ) had + 過去分詞
例えば,ヨハネ2:9の
“ηδει”
( they ) had + 過去分詞
例えば,使徒16:3の
“ηδεισαν”
受動態 一人称 - なし -
- なし -
二人称 - なし -
- なし -
三人称 ( It ) had been + 過去分詞
例えば,使徒17:23の
“επεγεγραπτο”
- なし -
中動態 一人称 - なし -
- なし -
二人称 - なし -
- なし -
三人称 he had called upon

新約聖書中一回
使徒26:32

ギ語“επεκεκλητο”)

had put themselves together

新約聖書中一回
ヨハネ9:22

ギ語“συνετεθειντο”)

能動欠落 一人称  
 
二人称  
 
三人称  
 



 




幾つかの注意点:


この記事は,『王国行間逐語訳(“Kingdom Interlinear Translation”)』(新世界訳聖書翻訳委員会,ものみの塔聖書冊子協会発行,1969年[1985年]。 「リンク集」の 「エホバの証人(JW)関連のサイト」の情報も参照。)の行間の英文(注: 英文新世界訳(NWT)の英文のことを言ってるのではない)から,ギリシャ語動詞の変化形を,ある程度“推察”するための助けとして作ったものである。

しかし,これは,あくまでも大まかな目安であって,完全に当てはまる「法則」ではない。多くの「例外」もあることを,承知しておいていただきたい。(ここでは,それらの「例外」すべてを考慮することはできない。) 
もし,ギリシャ語の変化形を正確に把握したいと思う場合には,その種の辞典をご自分で買って調べることをお薦めしたい。
(リンク集の「聖書のヘブライ語/ギリシャ語(ギリシア語)辞典/コンコーダンス(聖書語句索引)」で紹介している「逆引辞典」などを参照。)


極力,“αγαπη”「アガペー」(「愛」の意)の動詞,“αγαπω”「アガポー」(または,“αγαπαω”「アガパオー」; 「愛する」の意)のすべての変化形を,ここでは「直説法」のみだが,分かるようにしてある。
その結果,ギリシャ語本文の中で用いられているすべての「直説法」の「
愛する」という動詞が,どの変化形で用いられているのか,ご自分の目で完全に確認できるようになっている。

αγαπω”「アガポー」の変化形は,すべて,赤い文字で示してある。
たとえば,「未来時制能動態二人称単数」の部分では,次のように示してある。

「( you ) shall + 動詞の原形 
例えば,マタイ22:37,39の“Αγαπησεις”」 
「( you ) will + 動詞の原形 
例えば,ローマ13:9; ガラテア5:14の“Αγαπησεις”」

(この点に関しては,「神は,ご自分を愛するようにと「命令」している?」という記事も参照。)


新約聖書に一回,または,二回しか出てこないものは,その旨,示した。
そして,その部分に限って,『王国行間逐語訳』の行間に載せられている英文を「そのまま」載せてある。
たとえば,「現在時制受動態二人称単数」の部分では,次のように示してある。

you are being disturbed 
新約聖書中一回 ルカ10:41 ギ語“θορυβαζη”)」


新約聖書中,その文法の形(変化形)で用いられているギリシャ語動詞が一つもない場合には,「- なし -」と示した。
たとえば,「未完了過去受動態二人称単数」の変化形のギリシャ語動詞は,新約聖書の中に一つもないため,その部分には,

「- なし -」

と書いてある。


人称」は,「丸かっこ」の中に(I)「私」,(we)「私たち」,(you)「あなた」,(YOU)「あなた方」,(he)「彼」,(It)「それ」,(they)「彼ら」などで示した。
このうち,「三人称単数」に関しては,「丸かっこ」の中は多くの場合,(
he)「彼」で示したが,『王国行間逐語訳』では ,その「文脈」に応じて,(It)「それ」であったり,(she)「彼女」であったりする場合がある点にご注意いただきたい。
たとえば,啓示12:6に出てくる“εχει”というギリシャ語(「持つ」「保つ」という意味の動詞“εχω”の現在直説法能動態三人称単数の変化形)に注目してみてほしい。
その行間の英語は,

she is having

となっている。
しかし,その同じ章(啓示12章)の12節には,これとまったく同じ形のギリシャ語が用いられているが,
その行間の英語は,

he is having

となっている。
ちなみに,これとまったく同じギリシャ語は,マタイ13:27の行間では,

it is having

となっている。


また,この記事で「丸かっこ」の中に示した人称を示す言葉(「私」「あなた」「彼」等)は,多くの場合,『王国行間逐語訳』の行間の英文では「省かれて」いる。(ただし,この記事では,極力,「人称」がちゃんと書いてある聖句を選んで載せてある。)
もし,その「丸かっこ」の中の言葉が『王国行間逐語訳』の行間に書いてない場合,もはや,この翻訳を見るだけでは,そのギリシャ語動詞が「何人称」で「単数」か「複数」かなどの情報は,素人目にはほとんど分からないことになる。
しかし,同じ単語の同一の変化形が聖書の中に複数出てくる場合には,他の箇所を調べると分かる場合も多々あるが・・・。

ただし,ギリシャ語の動詞には「人称語尾」(英語,“Personal ending”)があるため,ギリシャ語の分かる人が見れば,それが「何人称」で,「単数」か「複数」かなどの情報が分かるようになっている。
しかし,ギリシャ人のネイティブスピーカーや,ギリシャ語の専門家でもないかぎり,難しくてよく分からない。
一番簡単なものを紹介すれば,直説法現在時制能動態の規則動詞の場合,「人称語尾」が

ω”「オー」の場合は,「一人称単数」()を,
ομεν”「オメン」の場合は,「一人称複数」(私たち)を,
εις”「エイス」の場合は,「二人称単数」(あなた)を,
ετε”「エテ」の場合は,「二人称複数」(あなた方)を,
ει”「エイ」の場合は,「三人称単数」()を,
ουσι”「ウースィ」の場合は,「三人称複数」(彼ら

を意味する。






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